こんにちは、愛西市「いろどり歯科・こども歯科室」院長の木村です。
現在、オープンに向け医療機器等の選定を行っています。
導入予定の機器の一部はホームページでも紹介していますが、今回はその中から歯科用CT機についてお話したいと思います。
CTとはコンピュータ断層撮影(Computed Tomography)の略で、近年歯科医療の分野でも幅広く活用されています。
しかし、歯科医院における一般的なレントゲン撮影機の普及率がほぼ100%なのに対し、歯科用CTの普及率は約10〜15%にとどまっています。
この普及率の差は、歯科用CT機の導入コストが大きいことが原因と考えられますが、近年では歯科用CTによる診断が一部で保険診療として導入されるなど、その有用性は益々大きくなっています。
歯科用CTでは歯1本単位の小さな範囲で撮影が可能なため、通常のレントゲン撮影では診断が困難な症例も、CTの三次元の画像からより正確な診断が可能となります。(下図)
また、インプラントの処置の際はCT画像から得られた情報をもとに、サージカルガイドといわれる器具を作製することでより「安全に」「正確に」オペを行うことが可能です。
幸運にも、私が今まで勤務してきたほとんどの歯科医院では歯科用CTが設備されており、日頃の診療からその有用性は身をもって感じています。
「いろどり歯科・こども歯科室」ではモリタ社の歯科用CTを導入しますが、これも卒業後すぐに勤務した歯科医院で、4年間使用し扱い慣れたものと同型としました。
歯科用CTによる正確な診断とそれに基づく精密な治療が、より多くの患者さんの助けになればと思います。